裁判所書記官が国提訴=上司のパワハラなど精神的苦痛―岡山地裁
岡山県内の裁判所で、上司の書記官からパワハラを受け休職を余儀なくされたなどとして、同県内に住む50代の男性書記官が17日、国に330万円の損害賠償を求める訴訟を岡山地裁に起こした。代理人弁護士が明らかにした。
代理人弁護士によると、男性は昨年4~6月ごろ、上司から同僚らの前で「あなたは駄目だ、間違っている」と大声で叱責されるなどした。その後、うつ状態と適応障害との診断を受け、同8月末まで休職。今年1月、調査でパワハラ行為が認定されたとの報告を裁判所から受けた。
3月になって、パワハラによる被害のほか、復帰後も異動希望が認められなかったなどとして、国に賠償を求め民事調停を申し立てたが不成立となったため、提訴に踏み切った。
男性は「パワハラを救う立場にある裁判所が、適切な対応をしていない。そこを問いたい」と話しているという。
[時事通信社]
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