岡、恐るべき進化=「五輪より緊張した」―体操全日本シニア
日本勢52年ぶりの3冠に輝いたパリ五輪から1カ月余り。鉄棒で新たに取り入れた離れ技「リューキン」を成功させた岡が、個人総合初優勝を手にした。国内大会では珍しく一般席が完売した大盛況の中、視線を独り占め。「すごく見られている感覚があった。五輪より緊張したが、楽しかった」と笑顔を見せた。
パリ五輪団体金メダルメンバーの橋本大輝と萱和磨が休養で欠場する中、疲れを感じさせず、五輪と同様に抜群の安定感を示した。リューキンは7日の国民スポーツ大会で落下していただけに、場内解説を担当した2004年アテネ五輪団体金メダリストの塚原直也氏は「早々と進化を遂げた。恐るべし」と舌を巻いた。
20歳の岡の大きな目標は、一時代を築いた内村航平のような存在になること。今大会4冠を遂げたが、「一番(優勝を)取りたかった平行棒が良くなくて悔しい。取れるなら全部取りたいくらい」と貪欲だった。
[時事通信社]
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