勝負どころで攻め=岩崎、ジャンボに並ぶ―ANAオープンゴルフ
最終組の選手に迫られていた首位の岩崎に18番で試練が訪れた。バーディー以上なら確実に逃げ切れ、最低でもパーでまとめたい状況の中、「ティーショットで力んでしまった」。左側の林にそれて苦笑いし、雲行きが怪しくなった。
運も悪かった。第2打は1~2メートル間隔で生えた2本の木の間を通さなければ、グリーン付近へ運べない。「優勝したい気持ちでいっぱいだった。思い切り振った」と覚悟を決めた。
攻めの姿勢で見事に木の間を打ち抜いて右ラフへ運び、何とかパーでしのいでホールアウト。後続が伸ばせず、ツアー通算2勝目をつかんだ。
昨年の日本オープンで優勝し、初勝利を国内メジャー制覇で飾った26歳。今大会の通算20アンダーは1994年に尾崎将司がマークした大会記録。「偉大なプレーヤーに並べた。夢のよう」と喜びに浸った。
今季残りの目標は賞金王争いに絡むこと。9位に浮上したが、まだトップまでは遠い。「もっと優勝してランキング争いを楽しめるようにしたい」と思いを新たにした。
[時事通信社]
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