ナガスクジラ展示商談会を開催=国産の扱いは半世紀ぶり―豊洲市場
東京・豊洲市場(江東区)で13日、半世紀ぶりに商業捕鯨で捕獲されたナガスクジラの展示商談会が開催された。仲卸業者のほか量販店や飲食店関係者ら400社以上が訪れ、会場はにぎわった。
用意されたナガスクジラは8月以降に岩手県と北海道沖で捕獲された、体長約20メートル、重さが50トン以上ある4頭の一部。捕獲直後に、今年3月に新造された捕鯨母船「関鯨丸」で解体、冷凍された。
展示にはレストランや学校給食で調理しやすい、ブロック状に加工したさまざまな部位が並んだ。試食は赤身肉のほか尾の付け根部分など、希少な部位も提供された。
主催した捕鯨会社、共同船舶の所英樹社長は「水産業界のほか畜産関係者からも反響が大きく手応えを感じている。健康に良いクジラの消費を広げていきたい」と話す。
流通の中心となるナガスクジラ赤身の店頭想定価格は1キロ当たり5000~6000円。以前から流通する他のクジラよりやや高い程度という。
[時事通信社]
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