正代4連勝、気分上向き=戻ってきた力強さ―大相撲秋場所
初日からの4連勝は、初優勝も大関昇進も果たす前の2020年初場所以来。4年ぶりの好発進ともなれば、自然と舌も滑らかになる。「慣れないことはするもんじゃない。疲れますよ」と正代。言葉とは裏腹に、笑顔に充実感がにじむ。
若元春に対して胸で当たり、ぐっと前に出る。「このまま押し切っていいか迷ってしまった」。土俵際から攻め返されたが、捨て身で放ったすくい投げで土俵にはわせた。
初日から目立つのが、持ち前の圧力。足の運びも良く、内容が伴う白星が続く。
この日も「押し込んだから、後ろに(投げを)振り抜くスペースがつくれた。前に出られているのはいい流れ」と手応え十分。師匠の時津風親方(元幕内土佐豊)も「いい相撲が取れている。(10勝した)先場所から体が戻ってきた」と、力強さがよみがえりつつあると見る。
「きょうの仕事終わり」と軽やかに言い放ち、上機嫌で支度部屋を後にした。2年前の九州場所で大関陥落が決まり、三役も昨年の夏場所が最後。存在感の薄れていた32歳が久々に輝きを放っている。
[時事通信社]
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