DeNAの山本、尽きぬ向上心=飛躍した25歳正捕手―プロ野球
DeNAの山本祐大が頼もしい正捕手へと成長を遂げた。71試合に出て頭角を現した昨季からさらに飛躍。既に自己最多の103試合に出場し、攻守にチームを引っ張っている。
野球日本代表「侍ジャパン」の初選出から始まった今年。7月のオールスター戦にはファン投票と選手間投票の両方で選抜され、初出場を果たした。今季のスタメン出場は94試合。2軍でもシーズンを通して試合に出続けた経験はなく、「未知の領域」と言う。
打率は2割9分2厘でリーグ4位。3割も射程圏内に捉えているが、「数字は意識していない」と勝利への貢献を第一に考えている。ただ、鈴木尚典打撃コーチは「うちの選手の中でもトップクラスの貪欲さを持っている」。打撃への尽きない向上心。その姿勢が、現役時代に2年連続首位打者に輝いた自身と重なる部分があるという。
8月下旬から6番宮崎の後ろに入り、好機で山本に打席が回ってくることが多い。「そういう場面で打てる、価値のある選手になりたい」。勝利に直結する打点にはこだわりを見せる。
捕手としてはコミュニケーションを重視。その日の投手の状態に合わせた配球でリードし、強肩を生かした送球で積極的にピンチの芽を摘む。「キャッチャーは十人十色。評価してもらっているところを、全力を尽くして出していきたい」。7年目の25歳は、生き生きと扇の要を務めている。(記録は9日現在)
[時事通信社]
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