22年ぶり「ビッグ4」制覇なし=男子、新時代が幕開け―全米テニス
【ニューヨーク時事】テニスの全米オープンは、8日の男子シングルス決勝で第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が初優勝を遂げて幕を閉じた。四大大会では、今年1月の全豪オープンに続く2勝目となった。
パリ五輪で金メダルに輝き、四大大会全制覇と合わせ「生涯ゴールデンスラム」を達成した37歳のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、今年の四大大会では頂点に立てなかった。男女を通じ歴代単独最多の通算25度目の優勝は持ち越しとなった。
ジョコビッチと38歳のラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ・マリー(英国)は長く男子テニス界をリードし、「ビッグ4」と称された。フェデラーは2022年に、マリーはパリ五輪を最後に引退。03年以降、4人のうち少なくとも1人は毎年四大大会で優勝していたが、今年は22年ぶりに誰も制覇できず、さらに世代交代が加速した印象だ。
全仏オープンとウィンブルドン選手権は21歳のカルロス・アルカラス(スペイン)が頂点に立った。23歳のシナーは「新たなライバル関係が生まれるのはいいこと」と対抗心をたぎらせる。若い2人を軸とした新時代が本格的に幕を開けた。
[時事通信社]
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