フリッツ米国勢対決制す=狙う21年ぶり地元V―全米テニス
【ニューヨーク時事】6日に行われたテニスの全米オープン男子シングルス準決勝で、世界ランキング12位のテーラー・フリッツが、20位で同じ米国のフランシス・ティアフォーをフルセットの末に下した。8日の決勝で世界1位のヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。
この種目の米国選手として2006年大会準優勝のアンディ・ロディック以来の決勝進出を懸けた一戦。勝ったフリッツは「夢がかなった。決勝は全力を尽くす」。喝采を送った地元の観客へ決意を語った。
直接対決で6連勝していたフリッツだがこの日は押され、セットカウント1―2で第4セットを迎えた。ティアフォーも緊張感の中で限界に近いプレーを続けており、体にトラブルが発生していたという。フリッツは相手のミスにも乗じて持ち込んだ最終セットで、鋭いショットを集めて圧倒した。
米国勢としては、現在の世界ランキングで1番手の26歳が、03年大会のロディック以来、21年ぶりとなる全米制覇への挑戦権をつかんだ。「いいテニスをすれば、十分勝てるレベルにあると思う」。シナーとは過去1勝1敗。「幸運を祈る」と思いを託したティアフォーを含め、母国の期待を背負って挑む。
[時事通信社]
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