アルジェリアで大統領選=現職の再選確実視
【カイロ時事】北アフリカのアルジェリアで7日、大統領選が行われた。有力な対抗馬が不在な上、現体制の強権化が進む中で市民の選挙への関心は低く、現職のテブン大統領(78)の再選が確実視されている。
選挙は12月に予定されていたが、テブン氏は3月に突如、前倒しを発表した。選挙戦を優位に進めるためだとみられるが、野党代表者らは「権威的だ」とテブン氏を非難。選挙ボイコットの動きもあり、テブン氏の他に選管が出馬を認めたのは2人にとどまった。
アルジェリアでは2019年、20年間に及ぶ長期政権を敷いたブーテフリカ前大統領の5選出馬に反対した市民が抗議活動を強め、同氏は退陣に追い込まれた。同年の大統領選で軍などの支配階級との決別を訴えたテブン氏が当選したものの、政権と軍部の親密な関係は続いている。
[時事通信社]
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