英首相官邸の猫ラリー、「ロシア」の子猫がライバルに
【ロンドンAFP=時事】英ロンドン・ダウニング街10番地にある首相官邸の「ネズミ捕獲長」として知られる猫のラリーが、その地位を脅かされている。相手はかわいい「ロシア」の子猫だ。≪写真は、英ロンドンのダウニング街10番地、首相官邸に住む猫のラリー≫
7月の英下院総選挙で圧勝した労働党のキア・スターマー党首は首相就任に伴い、家族と共にペットの猫「ジョジョ」を官邸に連れてきた。
スターマー家の子どもたちは他にもジャーマン・シェパード・ドッグを飼いたがっていたが、「交渉」の結果、ジョジョの他に新たにシベリア原産とされるサイベリアンの子猫を飼うことになったという。
現在17歳になる雄のラリーは、官邸のネズミを駆除するために2011年に保護猫団体から引き取られた。当時のデービッド・キャメロン首相はラリーの職務遂行能力に不満を示すこともあったが、この13年間、ラリーはネズミ捕獲長として官邸に君臨。報道関係者の間で人気となり、自身の公式SNSアカウント「@Number10cat」も持っている。
ラリーの死に備え、エリザベス英女王の死去に備えた行動計画「ロンドン橋作戦」を思わせる「ラリー橋」というコードネームを持つ綿密な計画まで用意されていることも明らかになった。
こうした中、慈善団体「キャッツ・プロテクション」の獣医師、サラ・エリオット氏は、官邸が新たな猫を迎え入れるのを歓迎。
一方で、「首相一家は、ダウニング街で拡大しつつある猫連合の新入りを先輩のラリーとジョジョに時間をかけて紹介する必要がある」とし、「ラリーのような高齢猫は子猫のエネルギーに疲れてしまうこともあるため、子猫の元気さが有り余っている時は、隠れて静かに過ごせる場所も必要だ」と助言した。
ラリー自身は3日、ネズミ捕獲長は今も自分だとの立場を明確にし、「あの子猫はラリー・ザ・キャットの直属の部下になる」とSNSで発表した。【翻訳編集AFPBBNews】
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