井上尚弥、ドヘニー下し4団体防衛=武居由樹は王座守る―ボクシング
プロボクシングのダブル世界タイトルマッチが3日、東京・有明アリーナで行われ、スーパーバンタム級で世界主要4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が元世界王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)を7回16秒TKOで下した。
井上尚は世界ボクシング評議会(WBC)と世界ボクシング機構(WBO)の各王座は3度目、世界ボクシング協会(WBA)と国際ボクシング連盟(IBF)は2度目の防衛。世界戦23勝目で、井岡一翔(志成)を抜いて日本選手単独最多となった。戦績は井上尚が28戦全勝(25KO)、ドヘニーが26勝(20KO)5敗。
WBOバンタム級タイトルマッチは、王者の武居由樹(大橋)が比嘉大吾(志成)を3―0の判定で下し、初防衛に成功した。比嘉は世界2階級制覇はならなかった。戦績は武居が10戦全勝(8KO)、比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。
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◇井上尚弥の略歴
井上尚弥(いのうえ・なおや) 12年10月プロデビュー。14年4月にライトフライ級、12月にスーパーフライ級の世界王座を獲得。バンタム級では18年5月からWBA、IBF、WBCの順に各王座を奪い、22年12月にWBO王座も獲得。日本選手初の主要4団体統一王者に輝いた。スーパーバンタム級では昨年7月にWBCとWBOの統一王座を奪い、世界4階級制覇。同年12月にWBA、IBF両王座も奪い、史上2人目となる2階級での4団体統一に成功した。24年5月に米リング誌が定める全階級を通じた世界ランキングで、2年ぶり2度目の1位。右ボクサーファイター。愛称モンスター。165センチ。31歳。神奈川県出身。
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◇武居由樹の略歴
武居由樹(たけい・よしき) キックボクシングで活躍し、K―1王座などを獲得。20年にボクシング転向を表明し、21年3月にプロデビュー。22年8月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座を奪い、昨年11月にタイトルを返上。今年5月にWBOバンタム級王座を獲得し、通算100人目となる日本ジム所属の男子世界王者(日本ボクシングコミッション公認)となった。左ボクサーファイター。170センチ。28歳。東京都出身。
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◇比嘉大吾の略歴
比嘉 大吾(ひが・だいご) 14年6月プロデビュー。17年5月にWBCフライ級王座を獲得。18年2月に2度目の防衛戦で1回KO勝ちし、日本選手最多に並ぶ15戦連続KO勝利を達成。同年4月に体重超過で王座を剥奪されて資格停止処分となり、20年2月に復帰。右ファイター。162センチ。29歳。沖縄県出身。
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◇ドヘニーの略歴
TJ・ドヘニー(アイルランド) 12年4月プロデビュー。18年8月に岩佐亮佑を判定で破り、IBFスーパーバンタム級王座を奪った。19年1月に初防衛に成功した後に王座陥落。左ボクサーファイター。166センチ。37歳。アイルランド・ポートレーイシュ出身。
[時事通信社]
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