米デビュー60年、村上さん講演=大リーグ登板「夢にも思わず」
日本選手として初めて米大リーグでプレーした元ジャイアンツ投手の村上雅則さん(80)が2日、デビューから60周年を迎え、東京都内の日本外国特派員協会で講演した。プロ野球南海(現ソフトバンク)に所属していた1964年に野球留学で渡米し、マイナーでプレー。同年9月1日(日本時間2日)に果たした初登板を振り返り、「メジャーに上がるなんてことは夢にも思わなかった」と語った。
64年オフにはジャイアンツと南海の双方が村上さんの保有権を主張し、日米のコミッショナーを巻き込んだ問題となった。結局、65年はジャイアンツに残留し、2年間で5勝1敗9セーブの成績を残し、66年に南海に復帰。村上さんは「多分あと5、6年はメジャーでできたと思う。それはちょっと残念」と本音をのぞかせた。
日本球界から大リーグへの移籍が活発になったのは、90年代に入ってから。村上さんは長嶋茂雄や王貞治のほか、プロ野球最多の1065盗塁を誇る福本豊ら往年のスターの名前を挙げ、「昔の選手でも行けた人はいっぱいいると思う。(ドジャースの)大谷がいっぱい盗塁をしているが、福本だったら100盗塁はやる」と語った。
[時事通信社]
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