「令和のコメ騒動」9月解消=農水省見通し、新米の生育順調
主食用米の流通量が減少して「令和のコメ騒動」と呼ばれる事態に陥った問題で、農林水産省は23日、今後は品薄状態が解消に向かうとの見通しを示した。昨年の猛暑で2023年産米が生育不良に見舞われ、一部のスーパーで店頭から在庫がなくなるなど混乱が広がっている。これに対し、武村展英農水副大臣は同日の衆院財務金融委員会で「新米は9月までに年間出荷量の4割程度が出回る。品薄は順次、回復していく」と答弁した。
24年産米の生育状況について、武村氏は「順調に進んでいる」と説明。消費者に対し、「必要な量だけ買うなど、落ち着いた購買行動を」と呼び掛けた。
コメ不足は流通量の減少に加え、外国人旅行客の増加に伴って外食業界の引き合いが強まり、拍車が掛かった。さらに、南海トラフ地震の臨時情報が発表されたことなどで買いだめする動きが見られたほか、物流業者のお盆休みで商品の搬入が停滞したことも重なり、品薄につながったと農水省は分析している。
新米が本格的に出回れば流通量の回復が見込まれるが、24年産米の生育にも酷暑の影響が懸念される。このため、小売店や消費者の間で流通量の不足や価格上昇を警戒する声が上がっている。
[時事通信社]
最新ニュース
-
羽出山が新十両=大相撲初場所
-
トランプ氏、金正恩氏と会談検討=米朝の緊張緩和図る―報道
-
円相場、152円93~95銭=27日午前9時現在
-
スポルティング、アーセナルに大敗=守田は先発出場―サッカー欧州CL
-
NEC委員長にハセット氏=次期米大統領が指名へ―報道
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕