53歳杉浦、積極レース誓う=パリで最年長記録更新を―パラ自転車・「パリで咲く」
前回の東京大会で2冠に輝いた自転車女子の杉浦佳子(53)=総合メディカル=の目標は、パリでの連覇。「日本代表として恥ずかしくない走り、積極的な走りを見せたい」と決意を語る。
杉浦は50歳で初出場した東京大会で、女子個人ロードレース、個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~C3)を制し、男女を通じて日本最年長の金メダリストになった。今回はその最年長記録の更新を目指す。
2016年に自転車レースで転倒し、高次脳機能障害を抱えた。パラアスリートとして再出発し、東京大会で栄冠を手にしたが、以降の3年間で「体調管理がかなり難しくなった」と振り返る。昨年4月ごろから原因不明の体調不良に悩まされ、「もう年かなと」。諦めかけたが、周囲のサポートに励まされて奮起し、練習量や食事を見直した。昨夏の世界選手権ではトラック2種目を制覇。今年7月の全日本選手権トラックでも大会新記録で優勝するなど、パリへ向けて調子を上げている。
東京大会の前は冬場に集中して行っていたトラックの練習に年間を通して取り組み、感覚を忘れないよう体にすり込ませた。「スプリントで勝てなかった選手に、今は勝てるようになってきた」と手応えを実感する。
ロード、トラックとも頂点を狙う2度目のパラリンピック。高まる緊張感をポジティブに捉え、「何とかして一番輝いている色のメダルを取りたい」と意気込む。 (時事)
[時事通信社]
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