2024-08-19 20:06スポーツ

大社の熱い夏終わる=馬庭、準備不足に悔い―高校野球

8回表神村学園2死一、二塁、今岡(左)に適時打を打たれた大社3番手の馬庭=19日、甲子園

 2―2の五回無死一、二塁。甲子園全体から沸き上がる拍手に包まれ、大社のエース馬庭がマウンドへ。大社中時代の1931年以来、93年ぶりに進んだ準々決勝。岸、山本の後を継ぎ、3番手で登場した。
 3回戦までの全3試合で完投し、計401球を投げていた左腕。疲労はなかったというが、雨でぬれたマウンドに苦しんだ。「準備不足に尽きる。自分らしい投球ができなかった」。五回は1点にとどめたものの、七回につかまった。
 今大会で試合を重ねるごとにメンタル面での成長を感じていたが、七回は頭に血が上り、冷静さを欠いて4連打を許した。「感情でプレーしてしまった。攻撃は機能していたので申し訳ない気持ちでいっぱい」。敗戦を決定付ける4失点を喫した。
 ベンチ入りメンバー20人のうち、19人が島根県の中学校から入学した公立校。1回戦で今春の選抜大会準優勝の報徳学園を破るなど奮闘し、注目を集めた。「声援をたくさんもらって愛されていると思ったし、うれしかった」と馬庭。甲子園常連の私立校に果敢に挑んだ熱い夏が終わった。 
[時事通信社]

力投する大社3番手の馬庭=19日、甲子園
神村学園に敗れ、悔しがる大社3番手の馬庭(手前)と2番手の山本=19日、甲子園
神村学園に敗れ、引き揚げる大社の選手ら=19日、甲子園

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