小林氏、総裁選出馬に意欲=斎藤・河野・高市氏も前向き―「ポスト岸田」動き活発化
岸田文雄首相(自民党総裁)の退陣表明を受け、9月の総裁選に向けた「ポスト岸田」候補の動きが15日、一気に活発化した。小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は、中堅・若手から一定の支持を得て出馬に意欲を示す。また、首相が現職閣僚の立候補も問題ないとの考えを示し、斎藤健経済産業相(65)、河野太郎デジタル相(61)、高市早苗経済安保担当相(63)が前向きな姿勢をにじませた。
総裁選を巡っては、石破茂元幹事長(67)や茂木敏充幹事長(68)も出馬に意欲を示している。石破氏は15日のBSフジ番組で、必要な20人の推薦人に関し、「(確保の)めどが付きつつある」と説明した。
小林氏は、終戦記念日に合わせて東京・九段北の靖国神社を参拝。総裁選について「政治家として力を高めることに尽きる」と記者団に語った。
小林氏を推すのは、安倍派の福田達夫元総務会長や無派閥の大野敬太郎氏ら。小林氏と同じ衆院当選4回の同期組が中心で、党の「刷新」を訴えている。党内では推薦人を確保できるとの見方が多い。
福田氏らは14日、15日と続けて集まり、対応を協議した。他候補の機先を制する狙いから「お盆明けにも出馬表明すべきだ」との声が出ている。
ただ、派閥裏金事件で多くの処分者を出した安倍派の一部議員が、小林氏を支援することへの批判も根強い。党幹部が「裏金のけじめをつけるのが先だ」とけん制するなど、早くもさや当てが始まっている。
一方、首相は15日の閣僚懇談会の終了後、各閣僚に「気兼ねなく堂々と論戦を行ってほしい」と異例の呼び掛けを行った。
閣議後の記者会見で、斎藤氏は「『総裁選に出るべきだ』との連絡が数多く寄せられた。そういう声を真剣に聞かないといけないと思い始めている」と踏み込んだ。河野氏も「多くの閣僚経験を生かせる日が来ればと思っている」と語った。
保守層を支持基盤とする高市氏は靖国神社を参拝後、記者団に「日本を強く豊かにし、次の世代に引き渡す使命を負っている」と強調。小泉進次郎元環境相(43)も参拝したが、取材には応じなかった。
上川陽子外相(71)は記者団に「何をすべきか熟慮した上で決断し、行動に移す覚悟だ」と述べた。
[時事通信社]
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