高橋宏、投げて打って奮闘=苦しみながらも10勝目―プロ野球・中日
蒸し暑い神宮球場のマウンドで、中日の高橋宏は苦しんだ。制球が定まらず、球数がかさむ。それでも6回2失点と試合をつくり、打撃では流れを引き寄せる適時内野安打と奮闘。チームに勝利をもたらした。「自分の勝ち試合ではない。野手のみんなに助けられた」と謙虚に語った。
四球絡みでピンチを背負う場面はあったものの、要所を抑えて五回までは無失点。1点リードの六回の攻撃では、2死から味方が単打を重ね、満塁で打席に立った。時折笑顔も見せながらファウルで粘り、9球目をたたくと打球は高くバウンド。全力疾走で一塁を駆け抜け、貴重な追加点をたたき出す二塁内野安打とした。さらに押し出し四球と暴投で2点を加えた。
その裏のマウンドでは、村上とオスナに連続適時打を許し2点差に迫られたが、ベンチは高橋宏を代えない。宮本には150キロ超の直球を2球続けて追い込み、スプリットで空振り三振。内山は変化球で中飛に仕留めて流れを断ち切った。
プロ4年目で初の2桁となる10勝目をマークした。規定投球回には1イニング不足しているが、防御率は0点台を維持。エースとして申し分のない活躍を見せている。
[時事通信社]
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