森下、初の4番で躍動=自己最多11号の先制弾―プロ野球・阪神
快音を響かせた打球が、鋭く伸びて左中間席で弾んだ。阪神の2年目、森下が初めて4番で先発出場し、一回に先制2ラン。「初回に打席が回ってきたら走者がいる状況。先制打でチームに貢献することができてうれしい」と貴重な一発を喜んだ。
前日に4番だった佐藤輝に代わり、回ってきた大役。2死二塁の好機で、重圧に臆することなくバットを振り抜いた。2球目の浮いた変化球を捉え、シーズン自己最多を更新する11号。ダイヤモンドを一周しながら、勇ましく人さし指を突き上げた。
新人だった昨季は10本塁打を放つなど、長打力で存在感を示した。今季は膨らむ期待とは裏腹に不振に陥り、7月6日に2軍落ち。だが同19日に復帰して以降は、10試合連続打点をマークするなど、状態が上向いている。
優勝争いに3位で食らい付く阪神。「(2軍での)期間があったから打撃を見詰め直すこともできた。ここから後半戦打ち続けて、チームのためになれば」と誓う森下が、シーズン終盤に打線をけん引しそうだ。
[時事通信社]
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