17歳平井、新たな一歩=「ロスで君が代を」―パリ五輪・競泳女子
競泳女子のパリ五輪代表、平井瑞希(17)=アリーナつきみ野SC=が大きな決断をした。来秋には、全米大学体育協会(NCAA)1部のテネシー大に進学。13日までに時事通信の取材に応じ、「向こうの大学の選手やコーチは優しい方ばかり。あとは自分が頑張るだけ。4年後は自分のレースで国歌(君が代)を流したい」と夢を描いた。
初のシニア国際大会がパリ五輪だった。「声の大きさ、地鳴りのような音がすごかった」と振り返る。100メートルバタフライ決勝では、飛び込む時の動作にミスがあって出遅れてしまったが、最後まで粘って7位。「スタートからの15メートルが大きく離れているわけじゃなかった。失敗しても巻き返すためのドルフィンの打ち方など水中動作は良かった」と手応えもつかんだ。
衝撃を受けたのは混合400メートルメドレーリレー予選で、東京五輪男子5冠のケーレブ・ドレセル(米国)の隣で泳いだ時。「並ばれたと思ったら、いなかった。一瞬すぎてびっくりした。世界はまだまだ広い」
個人種目は一つだけの出場にとどまったパリ五輪。「海外の選手は1種目だけじゃない。だから、バタフライだけじゃなくて背泳ぎ、クロールとか、徐々に戦える種目を増やしたい。そういう方が格好いい」と声を弾ませる。
ただ、先ばかりを見ているわけではない。「インターハイに向けて泳ぎを改善している。どんな大会でも、レースで100%出すために頑張ることが必要」。目標は高く掲げつつ、地道に進む構えだ。
[時事通信社]
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