原発、気候で見解相違=トランプ氏とマスク氏―米
【ワシントン時事】11月の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領は12日、実業家のイーロン・マスク氏とSNSのX(旧ツイッター)上で対談した。マスク氏が脱炭素化や原発を支持する一方、トランプ氏は東京電力福島第1原発事故を引き合いに、原発に否定的な意見を展開。石油増産も訴えるなど、気候変動対策やエネルギー政策を巡り見解が分かれた。
トランプ氏は原発が「大きな問題」と明言。放射能汚染をもたらした福島原発事故を念頭に「約3000年、農作業ができないと言われている」と根拠を示さず語り、原発を重要なエネルギー源に位置付けることに後ろ向きな考えを示した。
これに対しマスク氏は、「原発は最も安全な発電方法の一つだ」と強調。広島と長崎に原爆が投下されたものの、「完全な都市に復活している」と語り、原子力は「考えられているほど恐ろしいものではない」と持論を述べた。
[時事通信社]
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