2024-08-12 22:33スポーツ

山崎伊、気迫の１２１球＝二塁踏ませず８勝目―プロ野球・巨人

今季８勝目を挙げた巨人の山崎伊＝１２日、東京ドーム

　熱のこもった１２１球だった。巨人の山崎伊はテンポこそ悪かったが、粘りの投球で七回途中まで２安打無失点の好投。「（球数は）増えてしまったけど、結構狙っていた所に投げられた」と手応えを口にした。
　ボールが先行し、何度もフルカウントまで粘られた。それでも、「どんな時でも低く、捕手の構えた所にひたすら投げた」。勝負どころでは直球やスライダーを際どいコースに制球。二塁すら踏ませず、一回に得た１点を守り抜く零封リレーにつないだ。
　前回登板の広島戦では、６回５失点と崩れて自身２連敗。中５日で臨んだ今回は、先頭打者を打ち取る意識を強く持っていたという。イニング開始前の強めのキャッチボールでギアを上げるなどし、その目標を着実に遂行。阪神打線に流れを渡さず、約１カ月ぶりとなる８勝目をつかんだ。
　首位争いをする広島と阪神は、直接対決でたたいておきたい相手。両チームとも好調な投手陣を擁し、巨人も投げ合いで後れを取るわけにはいかない。「ピッチャーが粘って、ここから頑張っていきたい」。右腕は力強く言った。　
［時事通信社］

ファンに祝福される巨人の山崎伊（右）＝１２日、東京ドーム

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