我慢のゴルフで勝ち切る=河本、苦難乗り越え復活―NEC女子ゴルフ
過去5年の自分を表すような、河本の最終ラウンドだった。3打リードの首位でスタート。6番でボギーが先行し、その後はバーディーパットがわずかに外れるなど我慢のゴルフが続いた。スコアが動いたのは6番だけで、他は全てパー。それでも1打差で勝ち切った。
2年ほど前までなら、いら立っていたかもしれない。「それは全然なかった。バーディーを取りたい、ボギーを打たないではなく、一打に集中するだけ。朝から多くの人が私を応援してくれた。もう、幸せ過ぎて」
20歳の春にツアー初勝利を挙げ、その後米ツアーに挑戦したが、そこでつまずいた。食事や環境面で「やっていけないな、と」。日本ツアーに戻ってから思うような結果を出せず、シード落ちも。優勝インタビューでは「悔しくて情けなくて、つらくて…」と声を詰まらせた。「でも、それがあって今がある。私をつくってくれた5年間」。きっぱりと、そう話した。
1998年度生まれの黄金世代による国内ツアー勝利数が、節目の「50」に到達。「うれしいです」と手をたたいた。今月29日で26歳。「私たちの世代で盛り上げたい。若い人たちには負けたくないから」。実力者が復活ののろしを上げた。
[時事通信社]
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