早稲田実の宇野、木製バットで主役=「練習の成果出た」―高校野球
大会屈指のスラッガーという前評判通りに、木製バットで類いまれな打棒を発揮した。9年ぶり出場の早稲田実で主役となった宇野は「ずっと木製バットを使ってきた。練習の成果が出た」。気迫みなぎった試合中の顔をしまい込み、ほっとした表情を見せた。
満員の三塁アルプススタンドが沸いたのは二回。2死満塁で打席に立つと、際どい球をファウルで粘りボール球を見極めた。捉えたのは10球目。「うまく変化球に対応できた」。乾いた打球音を残してぐんぐん伸びた白球はフェンスを直撃し、走者一掃の逆転打に。それでも「自分の中では完璧ではなかった。少し泳いだ」と言うあたりは、大器の片りんをのぞかせる。
今春の選抜大会から新基準の低反発バットが導入された。宇野は昨秋の都大会後の練習試合で1度だけ使ったが、「いい感じに打ったレフトへの打球がフェンスオーバーしなかった」。冬の強化期間で試した木製バットの方がしっくりきたという。
一回は相手の左翼手が深く守っていたため、左前の当たりで二塁を陥れた。「走塁も守備もできるのが自分の強み」。遊撃の守備でも難しいバウンドに対応する器用さを見せた主将は「とにかく一戦一戦を『全員野球』で勝ち進んでいきたい」。高校通算64本塁打の逸材が、100周年を迎えた甲子園球場で輝いた。
[時事通信社]
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