ワグネル派2人、バスで高齢者暴行=社会の閉塞感象徴、波紋広がる―ロシア
ロシア・モスクワ中心部を走るバス車内で、高齢男性が民間軍事会社「ワグネル」支持者とみられる男2人に暴行される事件があった。男性は、創設者プリゴジン氏(昨年8月にジェット機墜落で死亡)らの献花台がある教会付近で「人殺しと侮辱した」と言い掛かりをつけられた。
人権団体「OVDインフォ」が9日に明らかにした。ウクライナ侵攻を続けるロシア社会の閉塞(へいそく)感を象徴する事件として波紋が広がり、SNSで非難の声が上がっている。
男性は年金生活者ドミトリー・グリンチーさん(87)。目撃者が撮影した動画によると、男2人に「ファシスト」となじられ、旧ソ連国家保安委員会(KGB)本部近くで無理やり下車の上、警察に突き出された。事情を聴かれた後に解放され、暴行した2人が逆に容疑者になったとの情報もある。
独立系メディアによると、グリンチーさんは、スターリンの「大粛清」さなかの1930年代後半、父親が極東で「日本のスパイ」と嫌疑をかけられ、銃殺刑に処されたという。グリンチーさんは今回の暴行を受けて「人間が人間と見なされない国に生まれなければならなかったことは残念だ」と吐露した。
[時事通信社]
最新ニュース
-
開幕節の東京V―清水は国立=来年2、3月の詳細日程発表―Jリーグ
-
北朝鮮負傷兵1人が捕虜=ウクライナとの戦闘で―韓国情報機関
-
イスラエル軍、イエメン首都空港など空爆=6人死亡、遭遇のWHO事務局長無事
-
銃撃事件被告名など検索か=49歳男、「ローンオフェンダー」も―官邸突入
-
報道写真展に三浦監督が来場
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕