2024-08-10 22:39スポーツ

「邪念なく」見せた意地＝森、メダル届かずも笑顔―スポーツクライミング〔五輪〕

女子複合決勝の課題を終え、金メダルを獲得したスロベニアのヤンヤ・ガルンブレト（右）と健闘をたたえ合う森秋彩＝１０日、ルブールジェ

　逆転のメダルには届かなかったが、爽やかな笑顔を見せた。女子複合で４位となった森は「今まで出てきた海外の大会の中で（力を）一番絞り出せた」と達成感をにじませた。
　前半のボルダーは得意の緩い傾斜の課題を攻略できなかったことも響き、１完登にとどまって７位に。得意のリードは「もうポイントのことは考えず突き進むのみ。何も邪念はなかった」。最後のホールドをつかめず完登こそ逃したが、得点は８人中トップ。昨年の同種目世界女王が意地を見せ、満員の観客を総立ちにさせた。
　４位の結果に「悔しさを持ち帰るには一番いい順位。素直に受け止めて今後、金メダルを取れるよう諦めずに頑張りたい」と前向きに語る。過去には思い悩んで競技を離れた時期もあった２０歳は「しっかり出し切れたのは、そういう挫折があったからこそだと思う」。誇らしげに胸を張った。　（時事）
［時事通信社］

女子複合決勝リードの課題に挑む森秋彩＝１０日、ルブールジェ

「邪念なく」見せた意地＝森、メダル届かずも笑顔―スポーツクライミング〔五輪〕

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