2024-08-09 20:49スポーツ

日本、堂々4位通過=個人の悔しさぶつけ力走―男子1600メートルリレー・陸上〔五輪〕

男子1600メートルリレー予選、第2走者の川端魁人(右端)からバトンを受け取る第3走者の佐藤風雅(右から2人目)=9日、サンドニ

 20年ぶりに扉をこじ開けた。男子1600メートルリレーの日本。決勝進出が決まると4人で肩を寄せ合い、歓喜の輪をつくった。3走の佐藤風は「涙が出た」。安堵(あんど)感がこみ上げた。
 1走の中島が2位につける好走。流れに乗ったリレー要員の2走川端も3番手で粘った。佐藤風は前の英国を追い掛け、2番手争いをしながらアンカーへ。佐藤拳は米国にかわされたものの、2分59秒48の日本新記録で1組4着。堂々の全体4位で突破した。
 中島、佐藤風、佐藤拳は個人種目の400メートルで予選を通過できず、リレーに集中するために敗者復活戦を辞退。チームで話し合った末の苦渋の決断だった。佐藤拳は「このチームはメダルを取るために結成された。メダルしか目指さない」と熱い思いをメンバーに伝えた。佐藤風は「覚悟ができていなかったと改めて思った」。個人の悔しさもぶつける力走でバトンをつないだ。
 前回決勝に進んだ2004年アテネ大会は過去最高の4位。佐藤拳は「今回の日本記録では全然足りない」とさらなる更新を誓い、中島は「絶対にメダルを取りたい」と力強く言った。 (時事)
[時事通信社]

男子1600メートルリレー予選、第3走者の佐藤風雅(右端)からバトンを受け取り、力走する佐藤拳太郎(右から2人目)=9日、サンドニ

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