ウオーターボーイズ道半ば=ロスで実現に意欲も―アーティスティックスイミング〔五輪〕
アーティスティックスイミング(AS)で、パリ五輪は男子選手のチーム種目出場が最大2人まで認められたが、実際にエントリーしたのは女子選手だけだった。
今大会は「ジェンダー平等」が理念の一つとなっており、全競技通じての選手数は史上初めて男女同数。ただ、ASに限ってみれば、男子ゼロになる特有の事情もあった。
昨年の世界選手権(福岡)でひときわ目立っていたのは、男子の第一人者ビル・メイ(米国)。アクロバティックルーティン(AR)でチームの一員として出場し、銀メダル獲得に貢献した。しかし、45歳は五輪代表からは落選した。
大会中に行われた記者会見で、米国のフエンテス・ヘッドコーチ(HC)は男子参入について「AS界全体が新しいステップに興奮したと思うが、それを成し遂げる時間がなかった」と話した。
元日本代表コーチの井村雅代さんは、チーム種目の一つを構成するテクニカルルーティン(TR)に難しさがあると指摘。「TRは8人が同じことをする。柔軟性がある選手はいても、骨の太さがちがう。調和を取りたいのに、どうしても目立ってしまう」とみる。
新ルールの導入と共に、新たに組み込まれたARや、規定要素がないフリールーティン(FR)では、男子の力強さやダイナミックさは、たおやかな動作に緩急を付けるアクセントになる。
井村さんも「違う世界を描ける」と期待している男子選手の参加。4年後の自国開催を控える米国も同じ方向を向いている。フエンテスHCは「2028年の五輪では実現できると確信している」と展望した。 (時事)
[時事通信社]
最新ニュース
-
踏ん張れない照ノ富士=大相撲初場所
-
一家3人殺害、孫に懲役30年=「動機に同情」も―静岡地裁支部
-
原が単年シード権放棄=女子ゴルフ
-
中国首相、石破氏訪中を歓迎=「都合良いときに」自公幹部へ伝達
-
中居さん「仰天ニュース」降板=司会番組―日本テレビ
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕