ハリス氏「私たちに勢い」=激戦州で本格遊説開始―90日間の短期決戦・米大統領選
【フィラデルフィア(米東部ペンシルベニア州)時事】11月の米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領(59)は6日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの大学で選挙集会を開き、本格遊説を開始した。副大統領候補のワルツ・ミネソタ州知事(60)と一緒に登壇し、約1万人の支持者に「私たちは後れを取っているが、勢いがある」と訴えた。
民主党は同日、ハリス氏とワルツ氏を正副大統領候補に指名。両氏は受諾した。ハリス氏陣営はこれを受け、共和党候補のトランプ前大統領(78)打倒を目指し、約90日間の短期決戦に挑む。
ハリス氏は「今この瞬間、私たちは苦労して戦い、勝ち取った自由と権利に対する全面的な攻撃を目の当たりにしている」と主張。トランプ氏を「私たちの基本的な自由の時計の針を巻き戻そうとしている」と批判した。
さらに大統領選の争点の一つ、人工妊娠中絶を巡る権利を取り上げて「今日の米国では、3人に1人の女性が、トランプが中絶を禁止している州に住んでいる」と指摘。「『自由と思いやりと法の支配の国』と『混乱と恐怖と憎悪の国』のどちらで暮らしたいのか」と問い掛けた。
ワルツ氏については「中間層が強くなれば米国は強くなるなど、多くの点で意見が一致した」と紹介。連邦下院議員、知事として、選挙の勝敗の鍵を握る「労働者階級のために尽力してきた」と称賛した。
ワルツ氏も演説で、トランプ氏の副大統領候補のバンス上院議員(40)に言及し「トランプ氏の危険で後進的な課題を共有している。(彼と)討論するのが待ち切れない」と挑発した。
[時事通信社]
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