負けず嫌いな新星=大技披露もメダルならず―スケボー・草木選手〔五輪〕
スケートボード女子パークの草木ひなの選手(16)=スターツ=は五輪初出場。日本選手権を2021年から3連覇中の新星スケーターは、決勝で大技を披露したが、メダルには届かなかった。
茨城県出身の高校1年生。8歳でスケボーに乗り始め、同県つくば市の練習施設に通った。
「『連れて行って』と言う割に、連れて行くと1時間で飽きていた」。母ゆりさんは、始めたばかりの頃をそう振り返る。草木選手は飽きっぽいが負けず嫌いといい、ゆりさんが「スケボーしに行こうかな~」と出掛けるそぶりを見せると、「誰と?どこに行くの?私の方がうまくなる。連れて行って」と食い付いてきたという。
本気でスケボーにのめり込むようになったのは、小学5年の時。練習施設で出会った人たちと一緒に滑るようになり、「かっこいい」「この人たちみたいに滑りたい」と刺激を受けた。
ゆりさんによると、草木選手は高所を怖がらないという。「スピードが出るところも気に入っているよう。競技と合っていた」と語る。
東京五輪メダリストの開心那選手(15)や四十住さくら選手(22)を相手に「戦えるようになるとは思わなかった」と話したゆりさん。「本人の努力もあるが、周りの方が支え、『スケボーは楽しい』と教えてくれたことが一番大きい」とほほ笑んでいた。
[時事通信社]
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