仙台七夕、能登復興に祈り=CFで飾り制作、街彩る
東北三大祭りの一つ「仙台七夕まつり」が6日、仙台市で開幕した。七夕飾りが市中心部を彩る中、元日に発生した能登半島地震からの復興を祈る飾りには「日常が戻りますように」などと書かれた短冊も貼り付けられた。開催は8日まで。
祭りでは短冊や折り鶴などとともに七夕飾りの一つとして、風を受けてはためく「吹き流し」が5本1セットで飾られる。運営する仙台七夕まつり協賛会によると、今年は全長3メートル超の大型吹き流し約260セットが登場した。
協賛会は能登地震の復興支援に向けた吹き流しの制作を決め、5~7月にクラウドファンディング(CF)で資金を募った。寄付者が参加した7月の制作会では、吹き流しの下部に応援メッセージが書かれた短冊を貼り付けた。復興を祈る内容や、「泣いても笑っても大丈夫」などの言葉も寄せられた。
制作会に参加した仙台市太白区の寺尾久美子さん(62)は「東日本大震災の時には全国の人に助けてもらったので、今回は少しでも恩返しができれば。地元を離れざるを得なかった人もいると思うが、心を強く持ってほしい」と話していた。
[時事通信社]
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