「美しさより難易度」追求=種目別鉄棒、7位入賞の杉野選手―体操〔五輪〕
ダイナミックな演技で体操男子団体総合の金メダルに貢献した杉野正尭選手(25)=徳洲会。「美しさより難易度」を追い求め、高校時代から磨いてきた種目別鉄棒で7位に入賞した。
3兄弟の末っ子で、6歳の時、2人の兄を追うように、地元津市の体操クラブに入った。
体操人生の転機は、地元を離れ、進学した強豪、福井県立鯖江高時代に訪れた。「俺はDを追い求める」。自分の倒立技や空中姿勢が見劣りすることに気付いた杉野選手は、演技の出来栄えや美しさを評価する「Eスコア」より、技の難度を示す「Dスコア」を重視するようになった。
特に力を入れたのが幼少から得意だったあん馬と鉄棒で、この2種目のスペシャリストを目指した。鯖江高で指導した田野辺満さん(54)によると、杉野選手は負けん気が強く、貪欲に練習したという。
同校で杉野3兄弟を指導した田野辺さんは「『3人の中で俺が一番』が口癖。生意気だった」と笑う。一方、「当時から気合先行型。プレッシャーに強かった」と振り返る。
鹿屋体育大(鹿児島県)進学後も全日本種目別選手権のあん馬で2度優勝するなど実績を残したが、東京五輪は僅差で代表を逃した。「必ずパリをつかみ取る」。5月のNHK杯では3年間磨きを掛けてきたあん馬と鉄棒で高スコアをたたき出し、代表の座を射止めた。
[時事通信社]
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