メダル2個、苦しんだ女子=男子は世代交代進まず―柔道〔五輪〕
【パリ時事】パリ五輪の柔道は3日に全日程を終えた。日本勢は苦戦が予想された中、男女14階級で3個の金メダルを獲得。面目は保ったものの、次回ロサンゼルス大会へ課題が浮き彫りになった。
女子は48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)の金、57キロ級の舟久保遥香(三井住友海上)の銅とメダルは二つにとどまり、2012年ロンドン五輪の3個を下回る寂しい結果に。4階級を制した昨年の世界選手権から見ても期待を大きく裏切った。
女子の増地克之監督は敗因の一つにいい位置でのシード権を得られなかった選手が多かったことを挙げた。各階級の選手が早い段階で強豪と当たって苦しみ、連覇を逃した52キロ級の阿部詩、78キロ超級の素根輝(ともにパーク24)も1回戦から登場した。
増地監督は東京五輪から取り入れた「早期内定制度」がうまく機能しなかったことを認める。選手個々の調整を優先。故障を抱えた選手は国際大会への出場数が減り、ランキングが上がらなかった。
男子は66キロ級の阿部一二三(パーク24)と81キロ級の永瀬貴規(旭化成)がしっかり本番にピークを合わせて連覇を達成。ただ鈴木桂治監督は「初出場の選手が取れなかったのは大きな課題。私の一つの失敗」と語る。
代表7選手で、20代前半は銀メダルを獲得した90キロ級の村尾三四郎と100キロ超級の斉藤立(ともにJESグループ)のみ。代表争いを含めて大きな世代交代は見られず、4年後を見据えると不安を残した。
[時事通信社]
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