2024-08-04 23:32国際

学校や病院空爆、60人超死亡=停戦交渉進展なし―ガザ

 【イスタンブール時事】イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で市民が避難していた学校を空爆し、パレスチナ通信は子供ら17人が死亡したと伝えた。4日にはガザ市西部の二つの学校が空爆を受け、同通信によると25人が死亡。北部ジャバリヤや中部などでは病院の敷地や住宅などが攻撃され、ロイター通信によれば19人が死亡した。
 イスラエルは、ガザ市の学校はイスラム組織ハマスの「司令センター」や武器製造施設として使われていたと主張。ハマスは否定している。空爆された病院にも、戦闘を逃れようと多数が身を寄せていたという。
 イスラエルとハマスの交戦が続く中、民間施設に対するイスラエルの攻撃が相次いでいる。ガザ当局の集計では、昨年10月以降の戦闘に伴うガザの死者は3万9500人を超え、4万人に迫る。
 米ネットメディア「アクシオス」によると、ハマスとの停戦や人質解放に関する交渉のため、3日に仲介国の一つであるエジプトを訪れたイスラエル代表団とエジプト高官の協議は、大きな進展がないまま終了。イスラエルのネタニヤフ首相がガザ南部から北部への武器輸送を防ぐための国際的な枠組み構築を求める新たな条件を突き付け、ハマスが受け入れるのはほぼ不可能な状況だという。 
[時事通信社]

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