2024-08-04 07:31スポーツ

ウクライナ待望の金=戦禍の母国へ勇姿―フェンシング女子〔五輪〕

女子サーブル団体で今大会初の金メダルを獲得したウクライナチーム=3日、パリ

 鮮やかな逆転劇で、戦禍にある母国にパリ五輪で最初の金メダルをもたらした。女子サーブル団体決勝。ウクライナに得点が入るたび、会場のグラン・パレの歓声は次第に大きくなる。勝利が決まると割れんばかりの拍手に包まれた。「信じられない気持ち」。チームの半分近い22得点を挙げた立役者のハルランは、興奮気味に振り返った。
 序盤は韓国が優勢。4戦目を終えて6点差がついていたが、決して諦めない。差を詰めていき、3点ビハインドで迎えた最後の9戦目では、ハルランが圧巻の5連続得点で勝負を決めた。サーブル個人でも銅メダルに輝いた33歳のベテランは「国に帰れる時を待っていた。金と銅のメダルを持って帰ることができる」。そう胸を張った。
 試合後の表彰式。選手たちは目を潤ませながら、誇らしそうに国歌を口ずさんだ。ゼレンスキー大統領は自身のSNSに「この結果と精神力、そしてウクライナの勝利を示してくれたことに感謝している」とつづった。パリの地で見せた勇姿は、確かな希望の光になったはずだ。 (時事)
[時事通信社]

女子サーブル団体で今大会初の金メダルを獲得し、歓喜のウクライナチーム=3日、パリ

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