ハリス氏、支持率拮抗=激戦州でトランプ氏のリード奪う―米大統領選
【ワシントン時事】11月の米大統領選で、民主党候補の指名が確定したハリス副大統領(59)は、有権者による支持率で共和党候補のトランプ前大統領(78)と拮抗(きっこう)している。好感度も上昇し、選挙戦から撤退したバイデン大統領(81)とトランプ氏双方を嫌う「ダブルヘイター」からの支持を集めているとみられている。
ブルームバーグ通信などが7月30日に公表した世論調査によると、大統領選の勝敗を左右する東部ペンシルベニアや西部アリゾナなど激戦7州全体で、ハリス氏の支持率は48%でトランプ氏の47%を上回った。
バイデン氏の撤退前はトランプ氏が7州で2ポイントリードしていたが、ハリス氏がこの差を消し去った格好だ。調査は7月24~28日、7州の4973人を対象に行われた。
また、米エマーソン大が7月22、23両日実施した調査によると、7州のうち南部ジョージア、中西部のミシガン、ウィスコンシンなどでハリス、トランプ両氏の支持率は誤差の範囲で拮抗していた。ハリス氏は2021年1月の就任以降、バイデン氏が大統領選からの撤退を表明する前まで、副大統領としての支持率や好感度は決して高くなかった。
同大の世論調査部門のマット・タグリア上級部長は「ハリス氏自身は何も変わっていないが、知名度が高いわけでもなかった。支持率の急上昇はバイデン、トランプ両氏に取って代わる『第三の選択肢』としてメディアに露出し、新鮮度が際立っているように見えるからだ」と分析する。
ニューヨーク・タイムズ紙が25日公表した世論調査によると、ハリス、トランプ両氏に対する「ダブルヘイター」は8%で、バイデン、トランプ両氏の20%から激減。ハリス氏が支持を集めていることがうかがえる。
[時事通信社]
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