2大会連続の金ならず=東京2冠、準決勝で敗退―大橋選手・競泳〔五輪〕
競泳女子200メートル個人メドレーの大橋悠依選手(28)=イトマン東進=は東京五輪の個人メドレー2種目を制した。2大会連続の金メダルを狙ったが、決勝進出はならなかった。
滋賀県出身で、姉の影響で地元の水泳教室に通い始めた。小学3年から高校3年まで指導した奥谷直史コーチによると、教室では、量を泳ぐより、水中で手先から足先まで、体の軸をぶらさない練習を繰り返した。他の生徒たちに疲れが出始めても、大橋選手は教えた姿勢を継続することができた。
「結果がすぐ目に見えない練習ほどつらいものはないが、信じてやってくれた」と奥谷コーチ。最初のころは目立たなかったが、地味な練習にもひたむきに取り組んで記録を伸ばし、ジュニアオリンピックに出るまでになった。
大橋選手の母校、草津東高校で水泳部顧問だった福岡恵美子教諭によると、大橋選手は大会出場のため出席できなかった授業を穴埋めするため、クラスメートにノートを借りて勉強。ノートを貸した生徒より定期試験の点数が高かったという。
高校3年の時、学校行事の富士登山と全国大会の日程が重なった際には、脅威の体力を見せつけた。朝から大会のために東京に向かい、大会が終わったその足で富士山に登り始めた大橋選手は、無事、クラスメートらと一緒にご来光を拝んだという。
[時事通信社]
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