AINが初のメダル=記者会見に緊張感〔五輪〕
パリ五輪で2日、ロシアのウクライナ侵攻により国を代表できず「個人の中立選手(AIN)」として参加する、同盟国ベラルーシ出身の2人がメダルを獲得した。ともにトランポリン競技で、「AIN第1号」は女子で銀のビオレタ・ボルディロフスカヤ。侵攻開始後の練習について、「複雑な感情がある。不確定要素がとても多かった」と慎重な口ぶりで話した。
その数時間後、男子で2大会連続金メダルとなったイワン・リトビノビッチの記者会見では、政治的な質問も飛び、緊張感が漂った。母国政府への支持に関して問われると、「次の質問を。それは挑発だ。スポーツやトランポリンに関して質問してほしい」とかわした。
表彰式では母国の国旗や国歌が使われず、「AIN」と書かれた旗が掲揚された。その際の心境を問われると、リトビノビッチは「みんな、私がどの国の出身か知っているし、何も変わらない。もちろん次の大会では国旗、国歌とともに競技したい」と述べた。
テニスの女子ダブルスではロシアのAINペアが決勝に進み、銀メダル以上を確定させた。 (パリ時事)
[時事通信社]
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