田中、まさかの幕開け=ショック大きい予選落ち―陸上〔五輪〕
田中のパリ五輪はまさかの幕開けとなった。昨年は日本記録を大幅に更新し、世界選手権で8位に入賞した女子5000メートルの予選。上位8人が決勝に進めるレースで一歩及ばず1組9着に終わり、「現実が受け入れられない」と肩を落とした。
山本がレースを引っ張り、第2集団はけん制し合ってスローペースの展開。3000メートルすぎで集団が追い付き、田中が先頭に立った。
残り1周。連覇が懸かるハッサン(オランダ)、世界記録保持者のツェガイ(エチオピア)ら歴戦のランナーがスパートをかける。自身を含めて9人の集団に食らい付いたが、「ラスト200メートルで場所を譲ってしまった」。最後の直線で決勝進出圏外に振り落とされた。タイムは2組の1着より速く、無念さが募った。
前回の東京五輪と同様に、1500メートルと5000メートルの2種目で代表入り。この3年でより結果を残し、自信を付けてきた種目での予選敗退だけに、ショックは大きい。「目標が両種目で決勝に残ることだった。自分の中での五輪が終わってしまったような気持ち」
6日に1500メートル予選を迎える。「5000で出し切ってから、1500はただ楽しむだけというイメージだった。今は気持ちを持っていけない」。後ろ向きな言葉が口を突いた。 (時事)
[時事通信社]
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