2024-08-03 00:14スポーツ

価値ある2大会連続の銅=苦難乗り越えパリで―バドミントン〔五輪〕

混合ダブルス3位決定戦で韓国ペアと対戦する渡辺勇大、東野有紗組=2日、パリ

 パリでの最後の試合を勝利で締めくくった。混合ダブルスの渡辺、東野組が韓国ペアとの3位決定戦を制して、日本勢では初となる2大会連続のメダルを獲得した。東野は「お互いに成長できた(東京からの)3年間だった」と振り返り、渡辺も「五輪を通して3年前より自信を持ってプレーできた」とうなずいた。
 2021年東京五輪。バドミントンは大きな期待を懸けられていたが、有力選手が軒並み敗退。そんな中で渡辺、東野組は唯一のメダリストとなり脚光を浴びた。混合ダブルスという種目にも注目が集まるようになり、2人が残した功績は大きかった。
 しかし、パリへ向けての道のりは平たんでなかった。モチベーションの維持に苦労したという。日本代表のジェレミー・ガンコーチは「渡辺選手はそれが原因で試合に出ない時期もあった」と明かす。この状況を打破するため同コーチは意識的に話し合いの場を設け、パリへと目標を定めた。
 近年の混合ダブルスは若いペアも増えレベルが上がってきた。それに対抗するため2人は柔軟性を身に付けてきた。「試合の中で展開を変えることができるようになり、頭を使ったプレー、作戦を立てることができている」と東野は話す。
 東京から成熟度をさらに高めた2人にとって色は同じでも、進化を示す価値ある銅メダルだった。 (時事)
[時事通信社]

混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大(左)、東野有紗組=2日、パリ
混合ダブルス3位決定戦に勝利して銅メダルを獲得し、喜ぶ渡辺勇大、東野有紗組=2日、パリ

最新ニュース

写真特集

最新動画