著名論客、発信途絶える=政策巡る投稿問題視か―中国
【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報元編集長で、著名論客の胡錫進氏のSNS発信が途絶え、物議を醸している。党の重要会議である第20期中央委員会第3回総会(3中総会)で示された経済政策を巡る投稿が問題視されたとみられ、活動が制限されたもようだ。
胡氏は2021年12月に編集長を退いた後、ほぼ毎日SNSで時事評論を投稿。人民日報などでは掲載できない党の「本音」を対外発信することもあり、国内外で注目されてきた。SNS「微博(ウェイボー)」のフォロワーは約2500万人に上る。
胡氏は7月下旬の投稿で、3中総会のコミュニケ全文について解説。投稿は後に削除され、同月27日を最後に更新がないことから、この解釈が問題視されたとみられている。
香港紙・星島日報によれば、胡氏は30日、取材に対し「何も言いたくない。理解してほしい」と回答。同日付の人民日報は1面で、胡氏の解釈を打ち消すような評論を掲載しており、臆測を呼んでいる。
[時事通信社]
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