平和願うパルチク=イスラエルに初メダル―柔道〔五輪〕
開会式でイスラエル選手団の旗手を務めた柔道男子100キロ級のパルチクが、同国に今大会初のメダルをもたらした。「平和の祭典」のさなか、母国はパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を継続。「世界中、全ての国の平和が唯一の願いだ」と訴えた。
イスラエル国旗を掲げる大勢のファンから声援を受けた一方、一部の観客からはブーイングを浴びせられた。戦火がやまない中、「それを横に置いて集中するのは簡単ではなかった」。3位決定戦は隅落としで技ありを奪い、銅メダル。畳を下りると感情が込み上げた。
1992年バルセロナ五輪の柔道で銅を獲得したスマジャ・コーチに師事。軍人だった同コーチの息子は、ガザ地区で戦死したという。パルチクは「世界は地獄のような状況。特に私の国は」と胸を痛める。母国はパレスチナから五輪除外を求められたが、国際オリンピック委員会(IOC)などは却下した。
「死傷者が出るのを見たくない。どちらの側かは関係ない」と強調し、「スポーツは人々を団結させる。これが五輪の価値だ」。平和への思いを何度も口にした。 (時事)
[時事通信社]
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