不具合発生後も飛行継続=昨年11月のオスプレイ墜落―米軍が調査報告書公表
【ワシントン時事】米軍は1日、鹿児島県屋久島沖で昨年11月に発生した空軍輸送機オスプレイの墜落事故に関する調査報告書を公表した。エンジンの動力をローターに伝達する装置に不具合が生じ、緊急着陸が必要な状況になっても飛行を継続した操縦士の判断ミスが重なったことが原因だったとしている。
米軍は事故後にオスプレイ全機の飛行を一時停止したが、今年3月に安全対策を実施したとして飛行を再開した。ただ、オスプレイの事故が世界各地で相次ぐ中、安全対策が十分かは報告書でも不透明なままだ。
報告書によると、不具合が生じたのは「プロップローター・ギアボックス」という装置。破損したギアの破片が別のギアの間に挟まるなどし、エンジンの動力が伝えられなくなった。
不具合を知らせる警告灯が表示された後も操縦士は飛行を継続。「可能な限り速やかな着陸」が必要とされる状況になっても、近くの飛行場ではなく、離れた場所にある屋久島空港を目指した。空港の運用担当者にも着陸の緊急性を自ら申告しなかった。
報告書は「操縦士の不十分なリスク管理が事故につながった」と結論付けた。事故機は演習で岩国基地(山口県)から嘉手納基地(沖縄県)に向かっていたが、屋久島空港に着陸する直前に墜落した。
[時事通信社]
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