復活目指すも輝き放てず=ウルフ、連覇ついえる―柔道〔五輪〕
いばらの道を歩いて再びたどり着いた舞台で、輝きを放つことはできなかった。男子100キロ級のウルフは準々決勝で敗れ、連覇の夢がついえた。
ノーシードで登場し、2回戦では元世界王者のフォンセカ(ポルトガル)に一本勝ち。幸先良いスタートに思われたが、次のスラマニゼ(ジョージア)は昨年のマスターズで完敗を喫した難敵だった。隅返しを食らって技ありを取られると、見せ場をつくれないままに試合は終わった。
2021年東京五輪から約1年間の休養を経て復帰したが、減量苦や膝の古傷が響いて国際大会での初戦敗退が続いた。「何で自分が柔道をやっているのかが分からなかった」と思い悩んだ。
それでも負けん気をモチベーションに復活を目指し、今年2月に東京五輪後初の国際大会優勝。五輪代表の座に最後に滑り込んだ。全盛期には及ばなくても少しずつ以前の集中力、技の切れを取り戻し、周囲も期待を抱き始めていた矢先。待っていたのは厳しい現実だった。 (時事)
[時事通信社]
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