円急騰、一時148円台半ば=東京株全面安、1300円超下落
1日午前の東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=148円台半ばに急騰した。約4カ月半ぶりの高値水準。日米の金融政策会合を受けて金利差の縮小が意識され、円買い・ドル売りの動きが加速した。午前11時現在は149円17~19銭と、前日比1円74銭の円高・ドル安。円急騰を受けて東京株式市場は全面安の展開となり、日経平均株価の下げ幅が前日比1300円を超える場面もあった。午前の終値は1007円58銭安の3万8094円24銭。
日銀は前日、追加利上げを決定。さらに、植田和男総裁の記者会見での発言が「今後の追加利上げにも前向きだった」(外為仲介業者)と受け止められたことも円買いを誘った。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を据え置いたが、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が会合後に9月会合で利下げを検討する可能性に言及した。
株式市場では自動車株などの輸出関連銘柄を中心に売りが膨らみ、日経平均が3万8000円を割り込む場面もあった。「円安・株高」の流れが変わったとみる投資家が巻き戻しの動きを強めた。市場参加者からは「過剰な動きだが、利上げの経験がないことによるショックの売りだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。
[時事通信社]
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