よみがえった日本=「つなぎ」の精度取り戻す―バレーボール男子〔五輪〕
パリに響き渡る「ニッポン」コール。「日本らしさ」が影を潜めたドイツ戦の黒星スタートから、見事によみがえった。「全員がきょうみたいなプレーをすると、いい展開になる」と西田。持ち前の堅守が光り、アルゼンチンとの生き残りを懸けた大一番を制した。
スパイクがブロックに阻まれても、誰かが拾う。時にはわざとぶつけて攻撃を立て直す。世界一と評される「つなぎ」の精度を取り戻した。攻撃の地盤が整えば日本ペース。最大7点差をひっくり返した第2セットには、伝家の宝刀「フェイクセット」から西田が決め、大観衆を熱狂させた。
昨秋のパリ五輪予選は第2戦で格下のエジプトに敗戦。そこから立て直して出場権を獲得した。当時、人一倍責任を感じていたセッター関田は「それとは別物。五輪には五輪の難しさがある」。小野寺らミドルブロッカーの速攻を効果的に織り交ぜるトスワークから、攻撃陣が躍動した。
8月2日には、2連勝と勢いに乗る米国との1次リーグ最終戦。主将の石川は試合直後のコート内に選手たちを集め、こう呼び掛けた。「持っているものを全て出そう」。白星で飾り、52年ぶりの金メダルへ弾みをつける一戦にしたいところだ。 (時事)
[時事通信社]
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