恩師の言葉で気付いた持ち味=悩める佐藤、決勝点アシスト―サッカー〔五輪〕
イスラエル戦の終了間際、細谷の決勝ゴールをアシストしたのは、1次リーグの3試合目でようやく初先発を果たしたFWの佐藤だった。がむしゃらにプレーし続けた姿勢が最後に実った。
五輪切符をつかんだ4~5月のU23(23歳以下)アジア杯で、エースナンバー10を背負った。しかし持ち味の突破力やゴール前での決定力を欠き、明らかに悩んでいた。
「このチームで一番下手な選手とは自覚している」。五輪前、そう話していた佐藤に明大の恩師、栗田監督からメッセージが届いた。「お前の良さは攻撃だ。もっとゴリゴリいけ」
高い位置の守備でも貢献できるのが佐藤の良さだが、その言葉に「はっとした」という。イスラエル戦では前にどんどん仕掛け、対応に追われた相手を疲弊させた。
佐藤が結果を残した意味は大きい。チームメートは彼が苦しむ様子を近くで見てきたからだ。細谷はゴールの瞬間、佐藤を指さした。GK小久保は試合後に取材を受けるまで、ゴールを決めたのは細谷ではなく三戸だと思い込んでいた。背番号18がアシストしたことが何よりうれしく、わざわざ抱きつきに行ったほどだ。
主力の体力を温存し、1次リーグでGKを除くフィールド選手全員が1度は出場を果たした。それまでくすぶっていた佐藤が活躍し、目に見える結果も生まれた。「五輪はやっぱりチーム力」と佐藤。勢いを増し、強敵スペインに挑む。 (時事)
[時事通信社]
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