ブラジルの期待背に躍動=レアウ、銅に誇らしげ―スケートボード〔五輪〕
パリの観客席には、黄色と緑のシャツを着たファンの姿が目立った。ブラジルのレアウが演技をするたびに、観客はファーストネームの「ライッサ」を大きな声でコールする。前回大会の銀には及ばなかったものの、2大会連続となるメダルは素直に喜べる。「この結果はとても、とても幸せ。みんなが誇ってくれると思う」。16歳らしい屈託ない笑みを浮かべた。
序盤のランを終えて5位と出遅れたが、得意のベストトリックで巻き返した。追い込まれるほど集中力は高まる。最後に88点台のトリック(技)を決め、「できるトリックを全部見せつけたかった」と胸を張った。
ブラジルは東京五輪で日本に次ぐ3個のメダルを獲得した強国。「ブラジルにおける、この競技の重要性は高い」。母国での人気が特に高いレアウは、インスタグラムのフォロワー数も700万人を超えている。
競技を始めたのは6歳。誕生日プレゼントにスケートボードをもらったことがきっかけだった。「スケートボードは男の子のものだからするな」と言われたこともあったが、「女の子の活躍が世界を変えることもできる」。燃え盛る情熱で、ここまで駆け抜けた。 (時事)
[時事通信社]
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