2024-07-28 22:45スポーツ

日本女子、心一つに=体操〔五輪〕

女子予選を終え、記念撮影する(左から)牛奥小羽、岡村真、中村遥香、岸里奈=28日、パリ

 競技開始の直前。4人は円陣を組み、重ね合わせた手を天に掲げた。心を一つにして迎えた予選1種目目の段違い平行棒で、日本はミスのない演技をつないだ。
 まずは牛奥。技の難度は低めながら安定した実施でトップバッターの役割を果たし、岸と岡村も美しい演技を続ける。最後の中村は体をピンと伸ばしたまま空中でひねるG難度の「デフ」を決め、チームトップの13.600点をマークした。
 東京五輪後に世代交代した日本は、全員が10代で初代表。そんなフレッシュなチームに今月中旬、激震が走った。19歳の宮田が喫煙と飲酒を認めて代表を辞退。2022年世界選手権種目別平均台銅メダリストのエースが抜け、通常より1人少ないメンバーで戦わなければならなくなった。
 それでも、岸は「4人で力を合わせて最高の演技がしたい」。そんな宣言通り、日本は緊急事態の影響を見せず順調に滑り出した。 (時事)
[時事通信社]

女子予選で段違い平行棒の演技をする岸里奈=28日、パリ

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