2024-07-28 21:18スポーツ

３３歳、はつらつ初レース＝鈴木の挑戦幕開け―競泳〔五輪〕

女子１００メートル平泳ぎの予選を終えた鈴木聡美＝２８日、パリ

　伝統のある競泳ニッポン勢の中でも五輪歴代最年長の３３歳で迎えたパリの初レース。経験が豊かな鈴木にとっても「ちゃんと泳げるかな」。不安を覚えながら、女子１００メートル平泳ぎ予選のスタート台で身構えたが、合図と共に飛び込むと「ひたすら集中」。自分の世界に入った。
　丹念に磨いてきた技術に気持ちを向け「前半バテないか。いや、このまま行くんだ」と腹をくくる。ターンした後に先行する周囲の動きが視界に入っても「今までやってきたど根性練習を思い出して」。最後まではつらつと泳ぎ切ると、全体４位で通過した。
　１分６秒０４のタイムは、２０１２年ロンドン五輪予選よりも好記録。「冷静にフィードバックできるほど」落ち着いたレース展開ができたことも大きな収穫だ。
　大学生だった１２年前と同じ欧州での五輪。あの時も１００メートル平泳ぎで幕を開け、最終的にはメダル３個を引き寄せた。円熟味を増した今回は、どんな物語を描くか。鈴木の新たな挑戦が始まった。　（時事）
［時事通信社］

女子１００メートル平泳ぎ予選で力泳する鈴木聡美＝２８日、パリ

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