勝負どころでも落ち着き=隆の勝、横綱を圧倒―大相撲名古屋場所
館内を舞う座布団が頭に当たり、隆の勝は勝利を実感したという。「ふわふわしていたが、それで元に戻った」。負ければ、照ノ富士の優勝が決まる結びで、自身3個目の金星を挙げた。
低く当たって前進。右腕を手繰りにきた横綱を喉輪で起こし、右を差して寄った。「がむしゃらに前に出るだけだった」。3月の春場所でも金星を奪っていたとはいえ、横綱は体の状態が悪かった。今回は好調だった相手に何もさせず、元関脇の実力者は「うれしさが違う」とほほ笑んだ。
今場所は2連敗発進だったが、8日目から7連勝と白星を積み重ねてきた。5月の夏場所で、4連敗スタートから勝ち越せたことが自信となっていた。
この日の朝、横綱挑戦に「楽しみ」と言えるほど気持ちに余裕があった。2年前の夏場所、照ノ富士とトップに並んで迎えた千秋楽。緊張して体が硬くなり、初賜杯を逃した経験から「優勝争いも何も思わない」。右膝のけがもあり、三役の座を手放して久しいが、悔しさを糧にしてきた。
自力優勝はない中、「千秋楽も落ち着いて勝ちにつなげられるように」。今場所の最終盤にきて、29歳が輝きを放っている。
[時事通信社]
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